『ペットフードの表記について 「ペットフード公正取引協議会」中編』にも出てきた「AAFCO」について解説していきます。
この「AAFCO」も、ほとんどのペットフードのパッケージに『このフードは「AAFCO」の基準を満たしています』などの表記がされていますので、目にした事のある方も多いのではないでしょうか。
AAFCOとは?
The Association of American Feed Control Officialsの略で、日本語では「全米飼料検査官協会」となり、アーフコやアフコの名前で呼ばれています。
「AAFCO」では、ペットフードの栄養基準や添加物の設定、ラベルの表示、定義などに関するガイドラインを制定しています。
前出していますが、「ペットフード公正取引協議会」の規約でも、「AAFCO」の栄養基準を採用しています。
しかし、「AAFCO」は、あくまでも基準などを提示している機関であって、フード自体の検査をおこなったり、認定や承認はしていません。
もう1点「AAFCO」では、原材料の質に関しては規定を設けておらず、極端な話しになりますが、質の低い動物性たんぱく(肉)や穀類、野菜、さらには基準値内であれば添加物を加えていても、数値さえクリアしていれば「満たしている」という扱いになります。
しかし、最低限のガイドラインがなければ無法地帯になってしまいますし、先ほどのような極論でフード作りをおこなっているメーカーは少ないと考えられます。
ようは、『「AAFCO」の基準を満たしているフード=良いフード』という事ではないという事を認識してください。
「AAFCO」では、常にペットフードの発展・向上が考えられており、多くの頻度で基準が改訂されています。
こちらも前出にはなりますが「ペットフード公正取引協議会」の基準は1997年のものと言われており、そこから何度も改訂されてきた「AAFCO」の基準とは微妙に外れつつあるのではないかという不安もあります。
特に2016年に「AAFCO」が発表したデータは大幅な改変がされており、世界規模で話題となりました。
下記に表でまとめましたので、参考にしてください。
※ドッグフードのみとなりキャットフードは現在作成中です。
このように、犬猫のライフスタイルの変化に伴い、ペットフードの基準も日々変化しています。
当サイトでも、そういった情報も配信できるようにしていきたいと思います。
Writing by shin.k