前回の「ペットフードの統計『カロリー』ドッグフード編」に続き、今回はキャットフードの「カロリー」に関しての統計を解説していきます。
以前でもお話ししましたが、猫の肥満は犬に比べて少ないと感じます。
そのため、これもドッグフードに比べてですが猫の「カロリー」に関する話しが挙がる機会は少ないと感じています。
ドッグフード同様、キャットフードの「カロリー」に関してもAAFCOでは基準値の設定はありません。
当サイトのキャットフードカタログには2018年10月現在で約300種類のドライキャットフード総合栄養食を掲載しており、下記のグラフにまとめました。
この中から「平均値」、「最頻値」、「最大値」、「最小値」は以下になります。
平均値 371.9kcal/100g
最頻値 330kcal/100g
最大値 560kcal/100g
最小値 302kcal/100g
最大値はエアドライフードの560kcal/100gで、上位8番目までがフリーズドライ、もしくはエアドライフードとなり、上位を占める結果となりました。
フリーズドライ・エアドライフードのカロリーに関する事は「ペットフードの統計『カロリー』ドッグフード編」で挙げていますので、こちらを参照ください。
平均値は371.9kcal/100g(ドッグフード比103.4%)となり、最も多かった数値(最頻値)はドッグフードと同じく330kcal/100gでした。
ボリュームゾーンとしては360~390kcal/100gとなり、約110種類がここに含まれます。
しかし、グラフでもお分かりいただけると思いますが340~399kcal/100gは各カテゴリーに30種類前後のフードがあり、まんべんなく分布している結果となっています。
最も多かった数値(最頻値)は330kcal/100gとなり25種類のフードがあり、最小値は302kcal/100gでした。
総評
冒頭で触れましたが、猫のカロリーに関してはあまり意識が高いようには感じない部分があります。
日本では外猫もしくは外半分家内半分の家庭も多いことや、猫の食事方法にも由来しているように感じます。
しかし、ここ数年の猫ブームで家内で飼われる猫が増えた事から、運動量の低下や食生活の変化により、今後、肥満や肥満予防のケースは増えていくと考えられ、より低カロリーのフードが求められる事が予想されます。
現在のキャットフードのカロリー相場としては340~370kcal/100gと考えられますが、今後のキャットフード業界の動向には注視していきたいと思います。
Writing by shin.k