今回は皆様からいただいたお話しの中で「カロリー」に次いで多かった「原産国」について統計を取りました。
原産国に関しては数値ではないので、ドッグフード・キャットフードで分けずにまとめて解説していきます。
当サイトのドッグフードカタログ・キャットフードカタログには2018年10月現在で約1000種類のドライトフード総合栄養食を掲載しており、下記のグラフにまとめました。
原産国の表記
原産国は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称:ペットフード安全法)」で表記の義務が定められており、これを違反すると重大な罰則があります。
定義としては、
・原産国が日本語で記載されている。
・実質的な変更をもたらす最終加工工程を完了した国が記載されている。(リパックは実質的な変更をもたらす工程とはみなされないので、リパック場所を原産国とはできない)
となっています。
カタログに掲載中のフードの原産国は、
アメリカ、カナダ、オランダ、ニュージーランド、日本、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、オーストラリア、タイ、チェコ
の12か国があります。
この中で1番多かったのはペット大国と言われているアメリカの約340種で、これは全体の3割にあたります。
次いで日本の約150種となりますが、ご覧の通り国内に流通しているペットフードの8割以上が海外で製造されているものになります。
このほか、ホームページには原産国の掲載がなかったため「HP(ホームぺージ)の掲載なし」になっているメーカーが1社ありますが、こちらは世界に15の工場を持っているらしく流動的なので、こういった形になりました。
わたくし自身、普段から原産国に関しては様々なご質問やご意見をいただきます。
今年3月に韓国に工場が完成し、順次、国内にも入ってきているというメーカーがあり、こちらに関しては賛否両論あるようで原産国に関しては多くの方が注目しているように感じます。
実際、国によって厳しい基準を設けている国もありますので「どこの国のフードが安全なのか」や「どこの国のフードの基準が高いのか」などの話しが尽きません。
ここ数年はオーストラリアやニュージーランドのオセアニア地域のペットフードの評判が高まっているように感じていますが、ペットへの意識が高いヨーロッパのフードの輸入量が増えているというデータもあります。
もちろん、国で選ぶというのも1つの基準だと思いますが、個人的には「作った国」よりも「使用している原材料の産地」、そして何よりその「原材料の質」が1番重要と考えています。
Writing by shin.k